いったい☆☆に何があると言うのですか?

へそ曲がりなもんで、友人知人が行ったことのないところ、まず行こうと思いつかないところ、いわゆる意表をついたところを狙って旅をしています。そんな旅行について、しばらくたってから記事にまとめて投稿しています。

ちょっと弾丸、スローボート、ラオスの旅(2016年7月) その2

バスの外観は大型でなかなかかっこいいのだが、中はシートがぎっしりで狭く、あまりきれいではない。ヒッピー風の白人が1組いる以外は、外国人観光客らしき乗客はいない。隣の席はタイ人の若者。乗り込むときにちょっとぶつかったら、にらまれた。「Sorry」と言うと、納得したような顔をしただけで何もしゃべらなかった。運よく1番前の席は足が延ばせるスペースがある。そこにディーパックを置き、靴を脱いで足をのせると結構快適になった。予想通り、夜だというのに冷房がガンガン効いている。フード付き上着とブランケットを持っていたので、これにバスに備え付きのブランケットを合わせてしのぐ。上から吹き降ろしてくる冷気を防ぐのにフードが役に立つ。バスの2階席は激しく揺れるので熟睡とはいかないが、うとうとしながら体力の回復はできた。2時間くらい走ったところでトイレ休憩があったが、その後7時間は給油と時々乗客を降ろすために停車した以外に停車することなく走り続けて、7時半ごろにチェンマイ・バスステーションに到着。チェンマイのバスステーションは郊外にあり、街を見物する余裕はない。ここから、チェンライ行のバスに乗り変え、さらにチェンライでラオス・フアイサーイ行のバスに乗り換える予定だ。ネットで評判の良いグリーンバスのチケット売り場を発見、チケットを買おうとすると別の方向を指さして何か言われる。そっちを見ると何と順番待ちの発券機があるではないか。予想外の先進的設備に思わず笑ってしまった。


チェンマイからチェンライへの道は山道でなかなか景色が良い。チェンライまでは3時間ほどだが、またここでトラブル発生。途中のチェンライ第二バスステーションで降ろしてくれと頼んでおき、さらに第二バスステーションらしきところで降りようとしたのだが、車掌に「まだだよ」と合図され、結局、終点の第一バスステーションまで来てしまう。


とにかくWiFiが使えるところで昼食をとろうと店を探す。チェンライ第一バスステーションは街中のはずだが、古ぼけた商店街や屋台に毛が生えたような店しか見つからない。食事は屋台風の店でもかまわないのだが、WiFiが使えないと情報が得られない。少し歩き回ってようやくきれいなカフェを発見、ここに落ち着く。冷房が心地良いし、WiFiがつながって一安心。やっぱり、フアイサーイへ行くバスは、第二バスステーションから出ている。最終は16:30発なので余裕があるが、最初に第二バスターミナルで降りていれば、12:30発に間に合ったかもしれない。焦ってもしょうがないので食事だ。昨日の機内食以来、まともなものを食っていない。コー・ムー・ヤーンのランチセットを注文。この辺りはランナータイ様式なので、ライスはもち米。肉はパサパサで、うまみがない。見た目はうまそうなんだけどね。

チェンライのカフェでランチセット

食事をしていると、若い日本人のカップルが入ってきた。清潔感とゆうかあか抜けているというか、日本人はすぐに分かる。特に若い女性は同じアジア人種でも化粧の仕方とか、ファッション・センスが全然違う。こちらをチラチラ見ている。こちらはあまり垢抜けしていないが、大きなバックパックを置いているので、現地の人とは区別が付くかな。
トゥクトゥクをつかまえて、第二バスステーションへ。「エイティーン?」と聞き返したらOKというので乗り込んだが、そんな半端な金額であるわけないよね。結局、80バーツ取られる。まだ、慣れてないねえ。しかし、その後もぼられ続けることになる。
チェンライ第二バスステーションは郊外にあって、周りに何もない。せっかく北タイにいるのだからカオソーイを食べようと辺りを歩いてみたが、入れそうな店はみつからなかった。バスステーションの待合所は壁がなく、もちろん冷房もないが、日陰は風が通って結構過ごしやすい。とにかく今日中にラオスに行けることは間違いないので焦ることはない。のんびり、バスを待つ。


チェンライ第二バスステーション


やって来たのは、ラオスのおんぼろバス。タイは左側通行、ラオスは右側通行なので、バスの乗降口もタイとは反対側についていて、タイのプラットホームからは乗りにくい。このバスで、第4タイ・ラオス友好橋の国境を越えて、ラオスのボーケーオ(ファイサーイ)へ向かう。乗客は十数名、白人観光客と現地の人が半々くらい。途中で徐々に降りてゆき、国境を超えると乗客は、カナダ人カップル、オーストラリア人、私の4人になっていた。

第4友好橋のタイ側国境ゲート

国境は、荷物検査もなく、なんなく超えることができたが、白人さんたちはVISA取得に手間取っていた。事務所の中を覗くと、事務員さんたちが食事をしていて、一向に仕事をする気配がない。日本人はノービザなので、ここを素通りして、時間外手数料1US$は取られたが、あっさりとラオスに入国できた。
再び同じバスに乗り、明るい内にボーケーオのバスターミナルに着いたが、バスターミナルには誰もいない。これから起こることを4人とも理解していて、まずいことになったと顔を見合わせる。そこへ獲物に近づくようにソンテオがやってくる。オーストラリア人が交渉を始める。フアイサーイの町まで80バーツ、4人で80バーツと交渉するが1人80バーツで譲らない。もう1台ソンテオがやって来たが、運転手が何やら密談して追いやってしまう。他に選択の余地がないので仕方ない。まあ、予想したほど高くはなくて助かったと思ったが、途中で車を止めて先ほど追いやった運転手にどうどうとコミッション料を払っているのには、さすがに頭にきた。
長い長いバスの旅が終わって、今夜は大きなベッドで眠れる。シャワーも使える。宿は、リバーサイド・フアイサーイというゲストハウス。1泊朝食付で300,000キップ、約3,800円とちょっと高めだが、スローボート乗り場に歩いて行ける立地なので、ここに決めた。私は原則、宿は日本で予約している。Booking.comで探せば、歩いて探すより選択の余地は広がるし、口コミ情報でかなり正確な情報が得られる。このリバーサイド・フアイサーイも、口コミ情報通り、部屋はきれいで、シャワーもお湯がちゃんと出る。窓からはメコン川と対岸のタイの灯りが見える。
夕食はゲストハウスが経営しているメコン川べりのオープンレストランで、魚のフライトと野菜スープを注文。スープは3人前くらいの量がある。両品ともに味は今ひとつ。

ゲストハウス経営のレストラン、メコンの対岸にタイの町チェンコーンの灯りが見える

野菜たっぷりのスープ、見た目ほどおいしくはなかった。

いろんなブログで、ゲストハウスではスローボートのチケットの売り込みが激しいと書いてあったが、ここでは全く勧められることがなかった。チケットは、明日ボート乗り場で買うことにして、早々に眠りにつく。



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