いったい☆☆に何があると言うのですか?

へそ曲がりなもんで、友人知人が行ったことのないところ、まず行こうと思いつかないところ、いわゆる意表をついたところを狙って旅をしています。そんな旅行について、しばらくたってから記事にまとめて投稿しています。

ちょっと弾丸、スローボート、ラオスの旅(2016年7月) その1

村上春樹の「いったいラオスに何があるというのですか?」という旅行記を読んで、ラオスのルアンパバーンへ行ってみたくなった。そして、白人に人気だというメコン川を下るスローボートにも乗ってみたい。二日間も小さなボートに乗ってれば、白人の女の子と仲良くなれるかもしれないではないかと、勝手に妄想が膨らんでいった。ルアンパバ―ンへ行く安い航空券は見当たらないので、バンコクからバスで行くことにする。休みは11日間しかないので、二日間のスローボートを組み込むとちょっとハードになる。
第1日目は、セントレアからベトナム航空の乗継便でバンコク・スワンナプーム空港へ。途中、タンソンニャットでトランジット、タンソンニャット空港は約20年ぶりだけれど、ずいぶん大きくかつきれいになっていた。きれいなフードコートがあったけれど、フォー1杯7US$と日本のベトナム料理屋と同じ位の値段がするので、食べる気にならなかった。
乗り継ぎ便を待ってる間、窓の外を眺めていると急にスコールがやって来て、瞬く間に空港が水浸しになった。そういえば椎名誠が「東南アジアのスコールはプールの水をひっくり返したようだ」と書いていたっけなどと、ぼんやり思い出しながらひとり待ち時間を過ごすのも、自分にとっては旅の醍醐味だ。

タンソンニャット空港でトランジット中、スコールになった。


スワンナプームまでの飛行機でウクライナの親切で人のいいおばさんと隣り合わせになった。ウクライナ人と話をするのは生まれて初めてだ。話したといっても「ウクレイニー」という言葉だけしか分からず、後は身振り手振り、家族3人で旅行していてベトナムのビーチで泳いできたとのこと。
スワンナプーム空港に予定通り18:30に到着。21:30発の夜行バスに乗らなければならないので、タイト・コネクションだ。エアポート・レイル・リンクでパヤタイに行き、パヤタイからタクシーで北バスターミナル(モーチットマイ)へ向かう。入国手続きやらタクシー運転手との交渉やらで余分な時間を取られる。パヤタイはエアポート・レイル・リンクの終点なので旅行者を狙ったろくでなしタクシーが集まっている。メーターがついているのに使おうとせず、すったもんだしなければならない。パヤタイから北バスターミナルへは地図で見ると一直線のように見えるが、分離帯があって右から入れないので、迂回しなければならない。タクシー代は交渉で決まっているのでどこを通ってもかまわないが、そんなにと思うほど遠回りをした。やきもきしながら、なんとか21時頃に北バスターミナルに到着。

バンコク北バスターミナルの待合室


巨大なバスターミナルと聞いていたが、入口の所にいきなりチェンライ行のチケット売り場があったので、急いでチケットを買おうとするが、明日の朝までないとのこと。ネットで調べてきた出発時間にまだなっていないが、売り切れのようだ。ううむ、どうするか?近くにチェンマイ行のブースがあったので、聞いてみると22:30のチケットがあるというので、まあとりあえずチェンマイまで行くこととして、チケットを購入。あまり食欲がなく待合所で日本から持ってきた行動食で夕食を済ませ、時間にチケットブースに行くと、なぜかバスターミナルの外へ案内され、歩道わきに止まっているバスに乗車することになったが、バスは超満員、空席がない。係員に席がないというと、係員が中に入って行き、しばらくするとタイ人のおばさんが出てきた。係員にうながされて、バスの中にはいると2階の一番前の席が空いていた。何とか席は確保できたが、チェンライではなく名前は似ているがチェンマイへ行くバスだ。不安を抱えたままともかくバスは出発した。

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